軍艦アパート未発表作12
この画像のファイル名をみると、_MG_1883とあったから、軍艦アパートの撮影を初めて間もない頃だったことがわかる。このころはHDRI(ハイ・ダイナミック・レンジ・イメージ)のことは意識になくて、露出ブラケットした三枚のコンポジットだったが、銀塩カメラから転じたばかりでデジタルカメラの利便性に感激していたものだった。
にわかにデジタル化して撮影にのぞんでいたが、それがベストの選択だったかはいま考えるとわからない。できればフィルムでも残しておきたかった気もするが、デジタルとは撮影時の生理が違うので両方持って歩くということは、私にはできなかったろう。
あれからもう2年以上になるが、少なくとも作品撮りではもうすっかり銀塩カメラを使うことはなくなった。ほんとはどちらが優劣ということはなく、むしろ銀塩の方がいまだ優れた作品を生み出し続けている真実はあるが、戻ろうとは思わない。しかも銀塩カメラを巡る状況は悪化する一方である。
使わなくなった銀塩カメラはほとんど売ってしまったが、何年も使ったあげく同じ金額を銀行に預けるよりはすこし得だった。これは何年経っても古くならない銀塩カメラゆえの利点と言っておこう。
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