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2006年2月15日 (水)

堺市七道東町(2)

昨年、某パーティーの冒頭で挨拶をさせられたことがあった。
写真関係のお偉いさんの前でしゃべるのは、勇気が要ったが、思うところを述べた。
それは要約すると、「デジタル技術によって本物と見分けがつかないくらい高度な合成写真も安易にできるようになった。しかし、それは危険なことである。写真の、写真家の使命はやはり真実を伝えることである」
そのあとでサンドイッチをつまみながらビールを飲んでいると、細江英公さんがわたしの前に来られた。「そういう手段(画像合成など)を経てうまれる作品としての写真も良し。可能性というものを否定してはならない」というようなことを仰ったと記憶している。
思えば、写真はこれまで、社会問題の告発など、おおきな役割を果たしてきたが、必ずしも真実を伝えてきたわけではなかった。写真の記録性は、時には為政者に利用されて意図的に真実を曲げてきた。写真がもはやその本来の使命を他のメディアにゆだねたとするならば、これからの写真の役割とはなんだろうか。

大和川の踏切の夕景を、ホルガで撮るとこうなる。
060215

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コメント

はじめまして。
これがHOLGAですかー!
驚きの鮮明さですね。
いいわぁ。
改造かぁ、素敵。
うちにあるのは、開いててる間に、蓋が落ちたりして、全然使っていません。

下寺もとうとう失ってしまうのですね。
たくさん撮っておいて下さい(笑)
自分で撮るより絶対、私好みの写真が残ると思うので♪
これからも、楽しみに観せていただきます。

投稿: 要 | 2006年2月17日 (金) 21時46分

要さん、はじめまして。

この写真、一昨年のHOLGA EXPOに出展してましたよ。
下寺は今月いっぱいで住人がいなくなって、解体工事用の仮囲いがされてしまうと思います。
撮るならいまのうちです。
昨夜も撮りにでかけましたが寒かったです。

投稿: なかひがし | 2006年2月18日 (土) 11時46分

はじめまして、この作品に感動した一人です。
HOLGAとは思えないクリアさと幻想的な色調に圧倒されました。
作品集の販売等はなされていないのでしょうか?
また改造ホルガの概要のヒントを教えていただけるとありがたいです。

投稿: ぷりんす。 | 2008年2月21日 (木) 15時11分

はじめまして、ぷりんすさん。

この写真は、もうひとつのブログ(the diary)で紹介しているデジホルガの元となった改造ホルガで撮りました。作品集や雑誌掲載等はありません。

このホルガにはワイコンを付けて広角にしていました。
フィルムはフジのプロビア400Fというポジフィルムで、10秒くらいのバルブ撮影だったと記憶しています。

アンダーめのポジからフィルムスキャナーで起こしていますので、軟調でHDRみたいな色調になっています。

たまたま訪れたこの日は、年に一度くらいの特別にきれいな夕日でした。実際の色彩は表現できないくらいあざやかで美しいものでした。この撮影の時点ではそのピークは過ぎていましたので、もう数分早ければもっと美しかったと思います。

投稿: なかひがし | 2008年2月21日 (木) 22時17分

ありがとうございます。
私のようなビギナーに丁寧にご返答くださって感謝します。
参考にさせていただきます。

投稿: ぷりんす。 | 2008年2月23日 (土) 09時54分

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