摂津市南別府
夜の撮影というのは、怖い。
夜歩きそのものが、最近は危険なことである。しかし、本当に怖いのは、フィルムに得体の知れないものが写っていたときだ。
鶴橋の駅からしばらく歩いたアーケードに面して商店の廃屋があった。その窓ガラスに、相当年季の入った造花が飾ってあって、造花なのに枯れ花のような美しさがあった。ここはヤバいな、と思いつつ、何度か通ったが、一度、樽井くんを連れて行ったことがあった。案の定、樽井くんのカメラが壊れた。そこでカメラが壊れるというのは、怪奇心霊スポットでのお約束である。
後日、またひとりで訪れた。わたしのハッセルは壊れることはなかったが、ファインダーを覗いていると窓ガラスの向こうを腰の曲がった老婆がふっと通り過ぎた。で、で、でたっー!!。
ようするに廃屋ではなくてバアさんが住んでいたのであった。
ここまでなら笑い話で終わるのだが、問題は写した写真である。
それは公開できない。なぜなら・・・。
街外れの市営墓地。墓場だから怖いというわけではないが、ここはほんとに怖かった。恐怖に打ち勝って撮れた六地蔵と変電所の構図は、われながら完璧と言っておこう。
しかし、なんでこんなとこ撮ったのだろうか。
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コメント
中東さん,こんにちは。
あの写真,いい写真じゃないですか。
ワタシは好きですよ。
もったいぶらずにアップしてくださいよ。☆
投稿: ナイトウヒロシ | 2006年1月25日 (水) 00時08分
ナイトウさん、だめです。
プリント自体がおそろしく
変化していきましたから、
捨てました。
霊障あります。
投稿: なかひがし | 2006年1月25日 (水) 23時41分
私、気になります。
投稿: とあるごぼう | 2019年5月15日 (水) 22時15分